立体地図について


このページでは、地理部が代々製作してきた立体地図を紹介します。

立体地図

そもそも立体地図とは

国土地理院が発行している20万分の1地勢図を用いて作った日本列島の模型です。

当部では30年以上前から製作されており、毎年ある地方を作っては捨てていましたが、2008年からは完成したものを保管しておいて、次の年度に作ったものと繋げて展示するようになりました。 そして2015年10月、ついに20万分の1スケールで日本全土130枚が完成し、日本列島の形そのままに並べると択捉島から与那国島まで17m近くにもなります。

現在は、従来の立体地図では分からない細かな地形を再現するような、新しい立体地図の製作を進めています。

製作方法

材料は1つの地域に対し3枚の地勢図と3mmスチレンボードです。

まず地勢図の等高線を鉛筆でなぞります。このとき、3枚で別々の高さの等高線をなぞるために、100mの等高線を2本飛ばしに…つまり300mごとになぞっていきます。(1~3枚目)

この後、スチロールボードに地図を貼り付け、カッターで地図に切り込みをいれていきます。(4枚目)

トレース作業後1
トレース作業後2
トレース作業後3
切り込みが入れられた状態

カッターで切り終わったら、電熱カッターを用いて、パーツを切り出します。

電熱カッター
切り出し
切り出されたパーツ

あとは、ポリスチレン用ののりで貼り付けて完成です。

貼り付け後のパーツ
地図本体への貼り付け後

簡単なように見えますが、実際は1枚の地図の等高線をなぞるだけでも5時間かかったりする大変な作業です。

これまでの制作範囲

2008年度:北海道
2009年度:東北地方
2010年度:北陸地方
2011年度:関東地方
2012年度:東海・近畿地方
2013年度:中国地方
2014年度:四国・九州地方
2015年度:離島部製作、ついに全国が完成しました。
2016年度以降:東京近郊や合宿訪問先などのより細かい立体地図を作成中